電力自由化の厳しい現実

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独占市場が開放される

電力小売りの全面自由化によって、7兆円以上もの独占市場がこれから開放されることになります。消費者にとって大きな負担となる電気料金を安くすることができるとあって、その期待は非常に大きなものとなります。

しかし、経済産業省に届け出た特定規模電気事業者は600社を超えたものの、実際に小売事業に参入する企業はこの数字よりも少なく、とりあえず登録をしたというケースが多いのが事実です。また、電力ビジネスは薄利多売が基本で、大幅な値下げをするのならコスト構造自体を考え直さないといけない難しさもあります。

 

競争によっての値下げ

電力自由化によって市場が開かれ、企業同士の競争によって電気料金が下がると言われています。これが電力自由化による最大のメリットであるのは間違いありません。

しかし、この考え方は早計であるとも言えます。なぜなら、電気料金は様々な要因で変動するからです。大きなポイントになるのが燃料費です。実際に、原発が停止して火力用の液化天然ガスを大量に輸入した影響で、電気料金が高騰しました。もしも今後こういったことが起こったのなら、電気料金が逆に高くなってしまうことも考えられるということです。

 

規模の小さい企業の苦しさ

自由に競争ができるとしても、やはり規模の小さい企業は分が悪いのが事実です。誰もが知っている企業の方が知名度や安心感があると思うのは当然です。

結局、大手企業が独占してしまうことも十分に考えられることです。その結果、競争が活発化しなくなり、電力自由化をスタートさせる意味合いが少なくなってしまうこともあり得ます。

 

20年後にどうなっているか

電力自由化が本当に成功したかどうかは、長期的に見てみないと分からないことです。ポイントになるのが、20年後、どうなっているかです。

原子力発電所がどの程度稼働しているかは大きなポイントとなるでしょう。稼働率が高まることによって供給量も一気に増えることになるからです。さらに、電力の供給力が高まれば、電源不足が消されて新規参入や値下げの余地が出てきます。根本となる電力不足が解消されるまでには多くの時間が必要となります。もしも、電力不足が解消できないのなら、市場の活発化は限定的となってしまいます。電力自由化は決して順風満帆の中で進められているものではありません。様々な問題を抱えながらスタートします。だからこそ今後、問題点がどのようになっていくのかが大事になってきます。

 

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