電気料金の動向と電力の自由化

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近年、電力の自由化がすすみ、新規事業者が少しずつ増えてきている。

電力の自由化の主な目的は、電気料金の値下げだったが、その効果はあまり実感できていないことが現状だ。加えて、家庭需要家の電気料金と産業需要家の電気料金の比率を比べると、家庭需要家の電気料金の方が、下落率が小さくなってきている。

ヨーロッパ北部では、電力の自由化を上手く設計しているため、全体からみると適切な資源配分が行われているようにみえるが、燃料価格の上下により、電気料金は変動している。このままの状態が続くと、設備投資による価格の上昇も否めないだろう。日本では、料金の低下はみられるが、これは自由化による効率化の成果というよりも、電気構成の多様化がようやく芽を出してきたといったところが多く、自由化による恩恵は、あまり見られていない。

現代の電力の需要は日々増すばかりで、発電の規模の経済が重要でなくなっている。また、安く発電できる技術進歩が起こっており、個々の発電所の生産規模に比べて、電力市場が大きくなってきている。

これらが主な原因となり、地域独占の必要性がなくなっている。加えて、多くの事業者が競争的に電力供給に参加出来るようになった。

発電に関する競争が導入されると、多くの需要家と供給家による需要供給を調整する必要がある。このため、以前は電力会社内の閉じた世界で発電をしなければ、能率的に給電指令を出せなかった。しかし、通信技術の発達によって、市場参加者間の需給調整が可能になったのである。

自由化は二つの方法で電気料金を引き下げると考えられていた。一つはピークである夏の時間帯の電力料金の高騰である。夏が蒸し暑い日本では、冷房の電力需要量が大きく、この時間帯の需要に合わせて、過大な送電や発電の設備がつくられてきた。ピーク時の高い需要量が抑えられると、これまでのような過大な施設は不要となり、ピーク時以外の電気料金は大幅に引き下げられる。もう一つは、無駄なコストまで料金に上乗せすることが出来なくなる反面、コストを引き下げた企業はその分の利潤を大幅に増大することが出来るようになるということである。このため競争によって発電コストが下がる。この二つの方法が引き下げられる要因になるだろうと考えられていたが、あまり効果は期待できていないままである。しかし、電力の自由化による恩恵は、これからも注目されることは間違いないであろう。主な原因は、上の通りではあるが、環境の変化によって、少しずつではあるが、変化が期待されている。

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