なぜ日本で電力自由化が進んだのか

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2016年3月を持って、電力の全面自由化がおこなわれます。電力自由化とは、電力事業に関する新規参入の規制を緩和して、市場競争を生み出すことにより、電気料金の小売価格の低下を狙ったものです。知らない方も多いですが、電力自由化というのは2000年から始まっていました。この時には、一部の工場や建物などの、2000KW以上の特別高圧電力に限り、電力を購入する電力会社を選ぶことが出来るというものでした。2004年と5005年にもこれがさらに規制緩和され、これによって現在では、50KW以上の電力を使用している建物において、電力を購入する電力会社を選ぶことが可能となっています。そして2016年の規制緩和で、電力の全面的自由化がおこなわれ、すべての人が、電力を購入する電力会社を選ぶことが可能となります。

前回の規制緩和から10年以上の時間がたった今、なぜ電力の全面自由化がおこなわれるのでしょうか。その引き金となったのは2011年3月におこった東日本大震災です。地震の影響によって起こってしまった原発事故によって電気が不足し、電気料金が上がり始めて、日本の電力の仕組みや制度について見直すこととなりました。このことによって、規制改革の動きが活発なものとなったのです。電気の安定的な供給を確保しつつ、市場競争による電力会社同士の価格競争を促進することで電気料金を抑制して、家計の負担を軽減して産業の競争力を高めるという目的から、政府は電力の全面自由化の改革を推し進めることを決定しました。

このような流れによって決まった電力の全面自由化ですが、これによって解放される市場規模は約7.5兆円にまで膨れ上がると推定されています。そしてその巨大市場をめぐって新規参入した新しい電力会社の数は増加しており、その数は450社を突破しています。発電設備を持っている既存の電力会社以外のエネルギー関係の企業だけではなく、異業種からの参入も相次いでいます。また、これから市場競争にさらされることになる既存の電力会社の中には、子会社を設立して、いままで独占していた地域以外の地域に進出して電気を販売するという動きも出てきます。電力の全面自由化によって、消費者が選ぶことのできる電力会社は、さまざまなものとなり、多様なものから選択することが出来るようになるでしょう。今までは選択件の無かった電力会社ですが、これからは、自分に合ったサービス内容を持つ企業を選択することが出来るようになります。

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