送電部門のひとり立ちでもっと電力自由化

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電力の小売り自由化までいよいよ10日を切りました。でも実は、小売り自由化だけではまだ途中段階なんです。

電力自由化の次のステップとして、発送電分離が2018〜2020年に行われる予定です。

今回は発送電分離について解説したいと思います。

 

電気の事業は大きく分けて3つ

電気の事業は、発電・送電・小売りの3つに分かれています。

電気を作る「発電」、電気を送る「送電」、そして電気を消費者に売る「小売り」。

自由化が始まる前は東京電力などの“地域の電力会社”が発電・送電・小売りをトータルで担当していました。

4月1日から、一般の家庭に向けた小売りの自由化が始まります。新電力会社で発電した電気を消費者に届けることができるようになります。

つまり小売りと発電には改革が起こります。電力小売りの自由化開始前の今でさえ、もう競争が始まっています。

 

フェアな競争じゃない?

電気は送電網を使わなければ送ることができません。また、電気を安定して届けるために送電を担当する会社が必要です。

現在、送電は地域の電力会社が担当しています。

電力の小売り自由化が行われても、新電力会社は地域の電力会社にお金を払ってこの送電網を使わなければ、電気を家庭に送ることができません。

各社が自社用の送電網を作り、それを使って自社の電気を売る、といったことはできないのです。

送電も担当している地域の電力会社と、お金を払って送電網を借りている新電力会社との競争は、フェアではありません。

 

発送電分離前の電気の市場を、離島で野菜を作っている会社に例えて考えてみましょう。

離島で野菜を作っているA社とB社があるとします。A社は本土のみんなに野菜を売りたいと思っていますが、本土へ渡る手段がありません。

B社も野菜を作っていますが、本土へ渡る船も持っています。野菜ができたら自分たちの船に乗って本土へ渡り、そこで野菜を売ることが可能です。

野菜を売りたいA社は、B社にお金を払って船に乗せてもらうことでやっと本土で野菜を売ることができます。

 

これではA社とB社とでは不公平さが生まれてしまいますね。電力会社でも同じことが言えます。送電網を持たない会社は不利なのです。

 

 

発送電分離があれば自由で公平な競争に!

そこで必要になってくるのが「発送電分離」。

発送電分離は、電気の発電や小売りから送電を独立させることを目的に行います。

具体的には、電気を送る「送電」部門を電力会社から分離させることを言います。

送電だけを担当する会社が地域ごとに一つずつでき、電気を送るためにはどの会社もこの送電専門の会社の送電網を使うことになります。

“発”電と“送”電の分離だから発送電分離。字の通りですね。

 

数年後の発送電分離に先駆けて、この4月に発電・送電・小売りの事業ごとに会社を分割する電力会社もありますが、発送電分離が行われた後にはどういった価格の変動が起こるのか、今から期待したいですね。

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