遠慮がちに電力自由化
- 2016/3/29
- 電力自由化の知識

動いた人は1%?
いよいよ3日後に始まる電力自由化。
ニュースやCMなどで取り上げられているので、“電力自由化”という言葉自体は広く世間に知られています。
既に多くの企業が料金プランや割引サービスを発表していて、“どれだけお得なのか”という点で企業同士の激しい競争は始まっています。
大きく動きのある企業とは対照的に、消費者にはまだほとんど動きがありません。
新電力会社へ切り替える申し込みは、3月4日の電力広域的運営推進機関の発表では約27万4000件でした。
日本には約5000万の世帯があるので、新しい電力会社に変えようと申し込んだのは全世帯の1%にも満たないのです。
1億総スロースターター
では消費者は電力自由化について関心が全くないのでしょうか。
そうではありません。電力FAが実施した街頭インタビューやアンケート調査でも、お得になるなら電力会社を変えたいと考えている人はたくさんいました。
同様に、どんなプランがあるのか知らない人や、最初は様子を見たいという人も多く、電力会社を絶対に変えたくないという意見は少数でした。
電力自由化のスタートとともに動き出す消費者は少なくても、実情が見えてくれば多くの人が電力会社を切り替えるのではないでしょうか。
自由に選んでいいのだけれど
「近所のA子さん○○の電力会社に変えたら凄く良かったらしいのよ。だからうちも同じところにしようかしら!」というご近所付き合いの光景は現在は少なくなったのかもしれませんが、とにかく流されるままに電力会社を決めるのはオススメしません。
電気料金は家庭によって違いますし、何かとセットのプランとなればさらに家庭によって条件は変わります。
自分の生活とプランがマッチしていなければ電気はお得になりません。
もちろん実際に電力会社を変えた人の意見を聞くことは大切ですが、申し込む前に自分で料金のシミュレーションをしてみることはより大切です。
Copyright © 電力FA All rights reserved.